健康診断の目的

1. 生活習慣を振り返り、改善するきっかけにしましょう(一次予防)

多くの病気は、必ずしも加齢によるものではなく生活習慣の結果、起こることが明らかになってきました。言い換えれば、不健康な生活習慣を改め、健康的な生活を送っていれば、多くの病気は防ぐことができるのです。健康診断を受診することによって、自分の生活習慣が適切かどうかを見直し、日常生活のなかで、どんな点に注意すればよいのかがわかります。

2. 病気を早期に発見し、早期治療につなげましょう(二次予防)

身体の症状がないときは、病院へつい足遠くなってしまうものです。しかし、自覚症状のない病気も少なくなく、気づいたときには病状がかなり進行していたという例もあります。ほとんどの病気は、発見が早ければ早いほど、治る確率が高くなります。初期の段階で身体の異常を見つけるためには、定期的に健康診断を受診することが大切です。

◎静かに進行する生活習慣病のこわさ

生活習慣病には、「がん」「心臓病」「脳卒中」という命にかかわる重大な病気や、糖尿病や痛風、骨粗しょう症などの QOL(生活の質)を下げる危険な病気があります。

  1. 自覚症状があらわれにくく、気づいたときにはかなり進行していることが多い
  2. 複数の病気を併発することが多い
  3. 加齢を土台にした慢性病なので完全には治らず、生涯にわたってコントロールしていかなければならない。

◎生活習慣病の芽をつみとる

  1. 悪い食習慣
  2. 運動不足
  3. ストレスと睡眠不足
  4. 喫煙
  5. 過度の飲酒

この5つが生活習慣病を発症させ進行させていく大きな要因です。つまり、その名の通り、普段の生活習慣の良し悪しが生活習慣病の発症や進行に深く関わっているのです。